信頼関係を築き、アスリートとブランド、
そして社会との架け橋になる
「学生時代の経験から、コンディショニングに大きな可能性を感じていました」。そう語る岩橋さんは、TENTIALで「アスリートリレーション」という仕事をしています。一般企業としては珍しい「アスリートリレーション」という役割の醍醐味や、仕事をするうえで大切にしていることを伺いました。
サッカーを通じてコンディショニングの可能性を知る
コンディショニングに出会ったのは、大学生の頃です。私は20年近く、サッカーを続けてきました。大学でもサッカー部に所属しましたが、高校までのクラブチームとは違い、選手のレベルや過去の競技経験は様々で、全国常連校に勝つのは難しい状況でした。ただ単にトレーニングを積むだけでは、この差は埋まらないと感じていたのです。幸運だったのは、大学サッカー部の指導者陣がコンディショニングを研究していたこと。食事面やメンタルなど、あらゆる角度から自分の身体や心に向き合う機会に恵まれました。スポーツにおけるコンディショニングは、いわばパフォーマンスを高めるための「土台」をつくることだと考えています。自分を良い状態を保つことが、より良いパフォーマンス発揮や技術の習得につながることを、私はサッカーを通して実感しました。この経験から、コンディショニングの可能性を強く感じるようになったのです。大学院でも「暑熱環境下における競技パフォーマンス低下の抑制」というテーマでコンディショニングの研究に打ち込んでいました。大学院修了後は、一度はスポーツと異なる分野の企業に就職。しかし、中学生の頃から抱いていた「アスリートに関わる仕事をする」という夢を諦めきれず、「コンディショニングでアスリートを支えたい」という想いは日増しに強くなっていました。そんなときに出会ったTENTIAL。コンディショニングの概念を用いて、人類のポテンシャルを引き出すというコンセプトは、まさに私が理想としている世界観にドンピシャでした。
リモートワークを活用し、アスリートに会う時間を増やす
担当しているのは「アスリートリレーション」という業務です。TENTIALは、製品開発や会社の成長過程において、アスリートとの共創を非常に大切にしています。アスリートリレーションは、コンディショニングを体現しているアスリートの方々と、TENTIALの架け橋になるという、重要な役割を持った仕事です。私の業務は、大きく3つの柱に分けられます。1つ目は、契約している大学チームへのコンディショニングサポート。2つ目は、契約しているトップアスリートとの企画推進。そして3つ目が、TENTIALと共創するアスリートのネットワークを広げ、育てていく活動です。現在は、週に1、2回出社し、それ以外はリモートワークとしています。ただ、アスリートありきの仕事なので、契約を結んでいる大学チームやアスリートがいる現場へ赴くこともありますし、アスリートを支えるマネジメント会社や指導者の方々と話をする機会も豊富にありますね。アスリートから「TENTIALと一緒に何かしてみたい」と思ってもらうためには、「人と人」としての関係性を築くことが重要です。そのため、オンラインよりもできる限りアスリートの現場へ足を運び、直接顔を合わせる機会をつくるようにしています。外出が多い仕事なので、移動時間を考慮して働く場所を選べる環境は、とても助かっています。
答えは自分で見つける。正解がない仕事だからこそ面白い
アスリートに対して、「オフ」の時間のコンディショニングサポートなど、プライベートな部分に踏み込むこともあります。ただし、自分のことをよく知らない人から「コンディショニングで困っていることはありますか?最近、調子どうですか?」と問われても、表面的にしか答えづらいですよね。またスポーツの現場を知らない人に、コンディショニングを語られても、説得力に欠けてしまいます。そのためには、信頼関係の構築が不可欠だと考えています。ブランドリレーション部には、元プロ選手やスポーツアナリスト、スポーツ記者など、スポーツに深くかかわってきたメンバーが数多くいます。それぞれが自分の経験と重ね合わせながら、常にアスリートの立場に立って考えていて、大会前には自社製品を持って激励に行くことも頻繁にあります。「TENTIALの人はいつも応援してくれている」「一緒に戦ってくれている」、そういった雰囲気づくりを大事にしています。そうして築いた信頼関係があってこそ、さまざまな取り組みを実現できると感じています。TENTIALでは、他ブランドやメーカーによるスポンサー契約とは異なるアプローチで、アスリートと一緒に新しい価値を作り出そうとしています。製品提供だけでなく、睡眠や栄養面での知識提供とあわせてコンディショニングをサポートをする、アスリートによる1日店長イベントを通じてファンとの交流の機会を作りながらコンディショニングの考え方を広めるなど、アスリートと関わる取り組みを日々模索しています。「こうすればうまくいく」という正解はありません。しかし、それがこの仕事の難しさであり、アスリートの思いや様々なバックグラウンドをもつメンバーの強みを融合させながら、新たな可能性を生み出していくことができる日々はとても刺激的です。
アスリートと一緒にコンディショニングの価値を伝えたい
現在、社内では隔週で横断会を開催しています。「Dynamic」「Essential」「Buddy」というバリューに沿った形で、各部署が取り組みを共有し合う場です。その共有をもとに新たな連携が生まれることも多く、ミッション実現に向けて一人ひとりが社会を良くしていこうという意識を持って取り組んでいることを実感します。入社して約1年が経ちましたが、実質3年分くらいの濃い密度の時間を過ごせているのではないかと思うほどです。 この仕事のやりがいは、なんといってもアスリートの方々と一緒に働けること。そしてアスリートや関係者から喜びの声をいただけることです。TENTIALだからこそ可能なアスリートとの取り組みを、試行錯誤しながら進めていけることに大きなやりがいを感じています。しかし、コンディショニングはアスリートのものだけではなく、ポテンシャルを発揮するために年代・性別問わず取り入れられるものだと考えています。時にはコンディショニングを体現するアスリートに伝道師のような存在になっていただきながら、アスリートとともにコンディショニングの価値や可能性を発信する取り組みもできればいいなと思っています。将来的には、アスリートにとって欠かせない存在になることが私の目標です。その場限りの“点”のつながりではなく、“線”で結ばれる持続的な関係を目指しています。世の中にはさまざまなブランドやメーカーはありますが、「コンディショニングのことはTENTIALに相談したい」と思っていただけるような関係性を、一人ひとりのアスリートと築いていきたいです。
※岩橋が取り組んでいるアスリートリレーション活動の実績について、下記noteでも一部ご紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。
・アスリートとの共創で「コンディショニング」を世の中へ届ける、TENTIALのアスリートリレーションとは
https://note.tential.jp/n/ncb2f5c756d03